見積書の書き方は、業者さんによってまちまちです。
建築業界では、新築の住宅などの工事を請け負う際の、一般的な書式があるのですが、必ずしも一軒まるごと工事するとは限らないリフォームには不向きです。

これからは、業者さんも、お客様が工事内容がわかりやすいような、また工事範囲の検討をしやすいような見積書を工夫しなくてはならないと思います。

今のところ目にする中では、家の中の工事なら、例えば部屋別で、さらに項目ごとに分かれている見積もりが、お客様にもわかりやすく、親切な見積もりではないかと思います。

項目別というのは、床なら材料がなにで何㎡であるとか、壁クロスなら何メートル、巾木は回縁は…といった具合です。
(これらの数量も、材料のロスの見込み方などで、業者さんによって一致しない場合もあります)

わたしは、そのタイプの見積もり書しか作ったことがないのですが、細かく項目を拾っておけば、材料の発注漏れや、職人さんの手配漏れが防げますし、お客様にとっても、見積もりの減額の時に、どれを省くかなど、役に立つと思います。

以前に、工事が完了して、お客様と一緒に確認させていただこうと思ったところ、見積書を手に、
「これがどの材料で、これがこの部分」と、ひとつひとつ確認されていたお客様がいらっしゃって「なるほど、いい方法だなあ」と関心したものです。

ただ、あまり神経質になられると、業者さんも困ることがあります。
工事の段取り上、見積書の材料を同等品に変えるときもあれば、不意のことで生じた材料や手間賃を、「追加請求するのも…」と、自社でかぶっている場合もあります。

業者さんも見積もりの減額の交渉には応じてくれているはずですから、いざ工事に入ったら、お客様のほうが、
「追加分は払いたくないけど、足りなかった分はサービスして…」というのもフェアではありませんよね。

良心的な業者であれば、予算の範囲内でできる限りのことはやってくれるはずですし、(自社のアピールにもなりますから)金額以上の仕上がりが残せるようにお互いに協力していただければと思います。