リフォームを思い立つと、リフォーム後の我が家を想像し、できるだけ早くやりたくなるものだと思います。ただ、「急いてはことをし損じる」のとおり、リフォームにおいては、あまり焦らないことをおすすめします。

家というのは魅力的なもので、「普請道楽」(ふしんどうらく)という言葉にあるように、いじりだすと興に乗ってきてやめられないものです。(私の家?…笑)また、自分の生活スタイルや好みが変わるということもありますから、規模にもよりますが、十二分に考えていただきたいと思います。

たとえば、たとえ提案書や図面が提出されても、「プロ」が考えたのだから、と鵜呑みにせず、ご自分でも図面上のサイズを確認し、「狭くないか」「収納量として足りるか」「高さはどうか」などを、再確認していただきたいものです。

そんなわけで、「見積もり(プランを兼ねてます)はいつ出ますか?」「いついつまでに工事したいんだけど…」ではなく、「急ぎませんから、とっておきのプランとていねいな工事をお願い」などと、業者に良い刺激(?)を与えてみるのもいかがでしょうか。

もちろんリフォームの内容・規模にもよるので、事情がある場合は、それを伝えて上手に計画してください。「子供が夏休みに入る前に…」とか、「お盆にお客様が来られる前に…」というのは、よくお聞きします。(中には、「主人が今リストラで家にいるので、荷物とかどんどん運ばせてください!」と言われる仕事持ちの奥様もいらっしゃいました…笑)

リフォームは室内のものなら、特に季節を問いません。「職人さんが暑いから・寒いから…」と時期を気にしてくださる心優しい奥様もいらっしゃいますが、職人としては、仕事をあるうちにいただけるほうが(?)うれしいものでしょうから、お盆だろうが、お正月だろうが行く、という人はたくさんいます。

もっとも、実際には梅雨のころや、12月半ばから1月・2月にかけてはリフォームの仕事はすいているようです。このあたりに頼むと、余裕を持ってよい仕事をしてもらえるかもしれませんね。(別に、忙しい時期だと仕事がまずいというわけではありません!!)