蘆田 康子 Ashida Yasuko (当サイト管理人)

私は、昭和40年に神奈川県の藤沢市で生まれました。

父親の転勤にともない引越数回。移転グセがついたのか(笑)社会人になっても、転職数回、長いOL生活の末に、「結婚しないかも症候群」(笑)に陥り、生涯の職場を求めて、建築設計事務所に事務員として入社しました。
そして、所長さんの「設計の手伝いができるように、建築を勉強しなさい」という言葉に、小さい頃からの建築への憧れが爆発(笑)。発作的に(?)インテリアスクールの夜間部へ入学したのが30歳のころです。

在学中に「リフォームの仕事がしたい」という思いが深まり、晴れてリフォーム専門会社に就職。
そこは、見積もりからプラン、契約、現場監督から集金まで一人でするシステムで、「ここに一ヶ月いたら、他の会社に一年いるくらいの経験ができるよ」という先輩の言葉どおり、ハードな日々を送ったものです。(はぁ~夜中呼吸困難になったことも…でも、良い経験でした)

そして、ある日現場で出会ったのが、内装職人だった今の夫。
初めのころは、「段取りが悪い」や「養生がなってない」などと、彼に文句を言われ、険悪なムードの日々でした。

「私だって、一日にたくさん現場かかえて、一生懸命やっているのに!」と反発しつつも、彼の言うとおりやってみると、現場がスムーズに運ぶようになったのです。

「元請けに嫌われても、現場のために言うべきことは言う。その代わり、自分もやるべきことはきちんとやる。」彼の姿勢と、そのていねいな施工ぶりに、次第に素直に教えを請うようになった私でした。

そして、気が付けばなんと!人生のパートナーになっていたのです(笑)

結婚後半年は共働きでがんばってみたものの、夫のほうが(笑)家事疲れでダウン。過労からか舌は因幡の白ウサギのようにツルツルになってしまい、手は主婦湿疹になるという徹底ぶりでした。その後、他のリフォーム店で働く気にもなれなかった私は、専業主婦として、時々夫の現場に手伝いに行くことになったのです。そして、その経験が、私が「リフォーム業界をリフォームしたい」と、豪語(笑)するようになったきっかけになるのでした。

そう、リフォーム会社にいたころは、私は「元請け」、つまり、職人さん達にあれこれ指示をする立場でした。ところが、夫に付いていくことで、はからずも私も「下請け」の立場で、他のリフォーム店さんや、工務店さんの現場というものを体験することになったのです。そして、「元請け」の立場では感じなかったことが見えてきたのでした。(内容は、サイトの各ページの方でお伝えしていきます。)
そして、そうこうするうちに、また新たな転機が訪れました。

店舗のリフォームをまかせてくれた友人の紹介で、駅前の店舗を借りないかという話しが(とても良い条件で!)舞い込んだのです。

さんざん考えたあげくに、5坪ほどのその店舗を借り、「店舗を持つからには、行列のできるリフォーム店を目指そう!」と、夫婦ふたりながら、意気込んだものです。

「立派なリフォーム店になったら、本を書こう。
本の題名は『リフォーム業界をリフォームしたい』なんてね…笑」

張り切って店番に通った私でしたが、チラシを見て見積もりを依頼してくださるお客様が、店にわざわざ来られるということも少なく、結局リフォームというのは、お客様の家にいかなくては始まらない、工事が入って現場に行けば、店を留守にしてしまう、ということで、2年目には自宅に戻ってきてしまいました。

自宅は、客間だった和室をつぶしSOHOスタイルの事務所にリフォーム。犬や猫とともににぎやかな毎日です。ここは、「大阪の北海道」と呼ばれる場所で、チラシに住所を載せると逆効果(笑)というので、途中から広告は一切やめてしまいました。それでも、ありがたいことに(喜)以前にリフォームさせていただいた方からのリピートや、ご紹介があり、夫が家事疲れで倒れない程度に、(笑)ちょうどよいペースでリフォーム工事が請けられるようになりました。

さらに、それから数年後、地元に代々お住まいのお客様は、古くからのお付き合いの地元の工務店さんにお仕事をお願いするんだろうなぁ。私たちのような新参者が声をかけていただくことなんて難しいかも…と気後れしつつも、チラシを配布してみました。すると!さっそくお引き合いをいただき、思わぬ工事受注につながったのです。

それからも、数ヶ月に一度、地元で手造りチラシ(印刷はプリントパックさんです♪)を折り込み、リピーターさんも増えました。小さな町で、昔は大工さんや職人さんも多かったそうですが、今では頼めるところが少なくなったそう。夫は多能工で、大工工事だけでなく、内装工事や左官工事、水道、電気、プロパンガス…ひととおりできるので、とりあえず、私たちに声をかけてみよう、と思ってくださるお客様が増えたようです。

私も、以前リフォーム店で働いていた時のように一日に複数の現場を抱えて工事に追われるより、一軒一軒じっくりとご相談やプラン、工事に時間をかけられる今のお仕事の進め方がとても気に入っています。

「スローライフ」「スローフード」と、スローの良さが見直される今、 これからも、お客様と一緒にじっくり考え、ていねいに施工する、
私たちならではの「スローリフォーム」スタイルが続けていければと思います。
(リフォームは、成功の第一のコツは、くれぐれも「あわてない、焦らない」ですよ!)

ながながと、語ってしまいましたが、 最後まで読んでいただきありがとうございました!